西宮国際バイオリン教室技術テストのレベル1注意点
西宮国際バイオリン教室技術テストのレベル1の内容です。受験方法や採点方法など、詳しくはこちらのページをご覧ください。
このテストを受ける前に、生徒は以下の前提条件を満たしていることが想定されます。他の教材を利用している生徒さんの場合は、講師はこれらの条件の一部を免除することができます。
- サスマンスハウス初めてのバイオリン教本第1冊
- きらきら星変奏曲
このテストの最高点は252点です。合格点は176点(70%)になります。さらに、各項目で50%以上の得点を取る必要があります。
弓の持ち方(27点)
- 1番、2番、3番の指は⼸からぶら下げられ、指上の⾊がついた線に合わせている。これらの指先は、棹やフロッグ(⽑箱)には触れていない。
- 棹が1番の指の第1関節と第2関節の間に入っている。
- 2番の指が、親指の向かい側にある。
- 親指は柔軟で力が抜けた状態になっており、棹を握り締めていない。
- 親指が、棹の下部でなく側面に位置している。
- 小指は曲がった状態で、棹の上部に立てられている。
- 小指は、ネジの上でなく、毛箱(フロッグ)の端の近くに立てられている。
- 手を外向きや内向きに回しすぎていない。(バランスが、1番と4番の指のどちらかに偏っていない)
- 弓を持つ手の指と指の隙間は、弓を持っていない時(力を抜いた状態)の隙間の間隔と同じである。
ボウイング(33点)
- 弓の上半分を運弓する際に、前腕が使われている。
- 移弦の際に二の腕(肩の球関節から動かす)が使われている。
- 毛箱(フロッグ)に届くように、肘が内側に押し込まれている。
- 弓のどの部分を使っても、弓が駒とほぼ平行になるようになっている。(上から見て、駒、弦、弓がHの字になるようにする)
- 弓の正しい角度を維持するために、弓先付近で弾く時は右肘を左前に押し、中央に戻す時は右後ろに戻している。
- 毛箱(フロッグ)で弾く時、弓先が頭の後ろを指していない。
- 弓を駒と指板の間に引き、駒に近付きすぎず、指板の上で引いていない。
- 弓の棹は弓毛の上に位置し、駒の方に傾いていない。
- どの部分で弾く時も、弓を持つ手の指は同じ形になっている。
- 弓を持つ手の形を同じにするために、毛箱(フロッグ)では手首が前方に、弓先では手首が後方に動かされている。
- 手は、毛箱(フロッグ)では4番の指に、弓先では1番の指に寄るようにバランスがとられている。
バイオリンの構え方(27点)
- バイオリンが、鎖骨の上にのっている。
- バイオリンと首の間に隙間は無い。
- エンドピンが、首の横ではなく、真ん中に位置されている。
- スクロールは、床とほぼ平行になっている。
- 1番の指の第3関節(三つ目の皺の横)を指板の表面に合わせている(✖︎のところ)
- ネックの下で、1番の指と親指の間に隙間ができている。
- 左親指の曲がり具合とネックの曲がり具合が同じである。
- 親指が1番と2番の指の間に位置している。
- 頭でバイオリンを下に押し付けておらず、顔と顎の力が抜けた状態になっている。
姿勢(21点)
- 胴体が縦に伸びており、背中が丸まっていない。
- 頭が背骨の真上に位置し、首がバイオリンに届くように伸ばしたり、指や弓を見る為に不自然に振ったりしていない。
- 腰は、膝の上と肩の下に真っ直ぐ位置しており、前に押し出されていない。
- 踵ではなく、土踏まずで体のバランスを取っている。
- 肩、腰、脚の全てが同じ方向に向いている。
- 肩が上がっていない。
- 顔、口、舌の力が抜けており、正常な位置にある。
左手のテクニック(24点)
- 1番の指の左部分を弦に置き、爪が顔の方に向いている。
- 左手の手の平は、ネックの下ではなく、手の平全てがネックの右側にある。
- 弓を引く前に、左手の指が動いている。
- 下ろしていない指は力が抜けている。
- 同じポジションで一回使った指に戻る時、その指が下がったままになっている。
- 腕や手首の位置を変えずに、4本の指全てが弾ける状態になっている。
- 左肘が、高音弦で弾く時は左寄りに、低音弦で弾く時は右寄りになっている。
- 指が弦の上に位置し、高音側にも低音側どちらにもひどく傾いていない。
バイオリンのケア(18点)
- 生徒さん又は保護者どちらかがバイオリンのチューニング(調弦)ができる。
- 弓の毛が正しい張力で張られている。
- 正確な量の松脂が弓に塗られている。
- 生徒さんが正しくバイオリンを取り出し、片付けることができる。
- 生徒さんは日本語か英語でバイオリンの部分の名称を言うことができる。
- 生徒さんの爪が短く切られている。
音楽理論(9点)
- 生徒さんは英語または日本語で音符の名前を言うことができる。
- 開放弦GからE弦のBまでの音がテストに入ります。
- 生徒さんは簡単なリズムの手拍子ができる。
- 全音符、2分音符、4分音符、8分音符を使ったリズムがテストに入ります。
- 生徒さんは耳で音程を聞き、その音程の名前を答えることができる。
- 短二度、短三度、長三度、完全五度、オクターブがテストに入ります。
練習の仕方(9点)
- 生徒さんが、ゆっくり練習する仕方を見せることができる
- 練習している注意点が言える
- 10回同じ事繰り返せる事が出来る
ドリル(33点)
- バイオリンの構え方(タッピング、スライディング、バイオリンの持ち上げ)
- 弓の持ち方(各指でのタッピング、カレーを混ぜる等)
- 3つの動き(ドア、エレベーター、ブランコ)
- あっち向いてドリル、ううん・うんドリル
- バイオリンを持ちながらスライディング
- 弓を弦の上に置く(Hドリル)
- 全弓で丸を書くドリル
- 弓の「放浪」
- 弓取りドリル・バイオリン取りトリル
- 28~29ページの指の体操 (6点)
音階とアルペジオ(33点)
- 1オクターブ音階(9点)
- G長調、D長調、A長調
- 1 オクターブアルペジオ(9点)
- G長調、D長調、A長調
- 生徒は以下の変奏で音階を演奏する。(15点)
- 全弓
- 二つのストップボー
- 二つのスラー
- 上半、下半で全ての音を3回弾く
音階、アルペジオ、変奏の例は本書に掲載されています。
https://teacheradamviolin.com/wp-content/uploads/2024/06/レベル1の音階とアルペジオ(例).pdf
課題曲(18点)
- AEA
- しとしと雨 (サスマンスハウス第一冊25ページ)
- はしごをのぼろう (サスマンスハウス第一冊39ページ)
- 猫をかったよ (サスマンスハウス第一冊46ページ)
- ねんねんころりん (サスマンスハウス第一冊47ページ)
- ねんねんころりん (サスマンスハウス第一冊33ページ)